太田プロダクションとは、東京都新宿区に本社を置く老舗の芸能事務所です。1980年代に一世を風靡した「オレたちひょうきん族」のメインとして活躍していたビートたけしや、脇を固めていた山田邦子、片岡鶴太郎が牽引して関東を代表するお笑い系の事務所に成長しました。

1986年にビートたけしがフライデー事件を起こし退社してからは、山田邦子が看板タレントとして、常にお笑い界を牽引するリーダー的地位にまで成長したのです。後にも先にも「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」や「邦子がタッチ」など、女芸人の名前がゴールデン番組の冠名に入ったことはなく、お笑い界の歴史を変えたタレントを抱えるお笑い事務所として、芸能関係者だけでなく一般人にも認知されるようになりました。

1990年代には、バウバウでお馴染みの松村邦洋が「進め!電波少年」でアポ無しで体を張った突撃取材で一世を風靡し、またダチョウ倶楽部とともにリアクション芸人として認知されるようになりました。2000年代後半からは劇団ひとりや、かつて「進め!電波少年」のヒッチハイクの旅で一躍スターになったものの落ちぶれていた有吉弘行が見事に復活し、太田プロダクションはピン芸人の宝庫となったのです。その他のピン芸人には神無月や古賀シュウ、末吉くん、柳原可奈子などの物まねタレントが所属しています。このように人気お笑いタレントを多数抱えているところが、太田プロダクションの強味です。

さらに太田プロダクションの所属タレントには、お笑いタレントだけでなく俳優やアイドル、スポーツ選手などが多数所属しています。その背景には、それまで看板タレントであったビートたけしとたけし軍団が退社したことや、片岡鶴太郎の俳優への転向、山田邦子の人気の陰りの影響が大きかったため、他の分野のタレントを育てる必要があったためです。そのおかげで高島礼子が看板女優として成長し、川島なお美や斎藤慶子なども一流女優に育つことが出来たのです。

スポーツ選手では、ビートたけしの「平成教育委員会」で元プロボクサーの渡嘉敷勝男がおバカタレントとして活躍したために、竹原慎二や畑山隆則など元プロボクサーの世界チャンピオンが所属しています。特に近年島田紳助の「クイズ!ヘキサゴン」に出演して、おバカタレントとしてすっかりお茶の間の人気者となった具志堅用高の活躍が最近目覚ましいものがあります。

現在お笑いと並んで力を入れているのが、AKB48のメンバー育成です。元AKB48の2枚看板であった前田敦子と大島優子が現在も所属しており、着実に女優への道へと進んでいます。現在AKB48の看板である指原莉乃や総監督である横山由依、NGT48のキャプテンである北原里英、AKBで一番美人と定評の入山杏奈などの、そうそうたる人気メンバーが所属しています。

このように太田プロダクションはかつてのお笑い事務所から、幅広い人気タレントを抱える総合芸能事務所へと見事に変身したのです。