東宝芸能は映画会社の東宝が100%出資する芸能事務所です。昔、多くの映画会社は自前で俳優を用意し、東宝も同様でした。東宝役者部としてタレントや俳優などを所属させていましたが、1963年に分離させ、今に至ります。女優の層の厚さに定評があり、ここ数十年、多くの有名女優が東宝芸能で活躍しています。その理由は東宝シンデレラオーディションの存在です。東宝シンデレラオーディションは東宝創立50周年イベントの一環で行われ、その後は数年ごと、不定期に行われています。ここでグランプリを獲得した所属タレントには沢口靖子さんや長澤まさみさんといった時代を席巻した女優もいます。審査員特別賞では水野真紀さんや田中美里さんもおり、層の厚さを知ることができます。

東宝芸能の強味はなんといっても東宝のバックアップにあります。映画配給会社としても日本のトップを行く東宝の映画に関する仕事は非常に多く、それでいて映画館への営業活動も強力に行われることから、多くの作品を輩出することができます。所属タレントが有名になる過程として、まず東宝芸能の主力タレントが主役を務める映画にちょっとした役、もしくは主役の妹などの役で出させて経験を積ませ、深夜ドラマなどで主役をやらせる、もしくは映画のオーディションに行かせて役をゲットするなどのことを通じて知名度を上げて有名女優にさせていくというものです。こうしたことは大手の芸能事務所であればどこでも行われていますが、東宝芸能の強味は、自社でそうしたことをしていく余裕があるというものです。自社で映画を製作する場合、必ず所属タレントが主役を務めます。そして、東宝シンデレラオーディションでグランプリを獲った人、もしくは審査員特別賞に選ばれた人を中心に配役をし、さらにその脇を新人俳優や女優、ベテランで固めるなどのことができます。所属タレントの層が厚いところであればすぐにできそうですが、映画でこれを実現させるのは非常に難しく、そのあたりが強味といえます。

この他、東宝芸能には舞台やミュージカルを専門に扱う部署も存在し、さまざまな役者が所属タレントとなっています。また、最近になって東宝では自社レーベルを立ち上げた関係で、アーティストなどが所属し、歌手としての活躍をすることもできます。そして、アニメ映画の製作に力を入れるようになったことから、今後は声優の確保にも注目が集まります。映画会社のほとんどは多くの役者を抱えながら規模の縮小を余儀なくされてきましたが、東宝だけはうまく乗り切り、多くの所属タレントが一線で活躍するような芸能事務所となっています。特に新進気鋭の女優が豊富に存在し、数年おきに行われる東宝シンデレラオーディションの行方は誰もが注目しており、今後の活躍に期待し、チェックを欠かさずにしておくという人も多くいます。女優の多くは女性としての美しさ、清廉さを備えた人が多く、そのあたりも強味です。