ばみる、とは役者の立ち位置や大道具の置き場所を示すために床や壁にマークをつけることです。

演劇ではセリフの長さに合わせておおよその歩数が決まっていて、「このセリフでA地点からB地点に移動する」というト書きも少なくありません。場面の最初の立ち位置が大変重要なので、役者が舞台に出てきたらさりげなくすばやく定位置につけるよう、ばみりをしておくのです。

ばみるのに使われるのは主にビニールテープです。舞台上には無数のテープを貼ることになるので、場面や役者ごとに色や形を決めておきます。観客に対して斜めに立つ場合は、ビニールテープをT字型に貼って、立つ角度が一瞬にして分かるようにします。

また、大道具の置き場所を示すためにもばみりは使われます。この場合床だけでなく壁にもテープを貼ることがあります。舞台が暗転するわずかな間に大道具を総入れ替えすることもあるので、マークは必要不可欠です。この場合は蛍光テープを使って暗闇でも見えるようにする場合もあります。

もう1つ、舞台と袖の境界線を示すためにばみりを行うこともあります。観客が見えている範囲はどこまでなのかを明確にすることで、袖に隠しておくべき大道具や待機中の役者が観客に見えてしまうのを防ぎます。

演劇を勉強中なら、ぜひともプロの演劇を見に行き、休憩中にでも舞台のそばまで行き、ストーリーと照らし合わせながらばみりのマークを探してみるとよいでしょう。