演劇の台本に必ず書かれているのが「ト書き」です。ト書きとは、役者の台詞ではないが舞台上で起こる出来事のことです。

例えば役者が行うべき動きや照明の変更、効果音の挿入などがト書きにあたり、これらは全て台本に書かれています。役者は台詞だけではなくこのト書きも覚えなければ、舞台上で演技をすることが出来なくなってしまいます。

ト書きを書くのは基本的に演出家の仕事です。まず脚本家が大まかな脚本を作り上げた後、演出家が脚本家と相談しながら書き加えていく方法が一般的です。しかし、規模が小さい演劇では脚本家と演出家の仕事を一人で担っていることも多く、その場合は脚本を書きながら演出としてのト書きを書いていきます。

また、演出家によってト書きを書かない人もいて、舞台上の動きは全て稽古中に言葉で指示します。その場合は役者や裏方が独自に台本に動きを書き込むことになりますが、もともと台本に書かれていないため稽古が進むにつれて次々と変更されていってしまうのです。そうなると役者と裏方の負担が大きく、演出家の評価は低くなります。一方で、台本に書かれていないからこそ自由闊達に動きを付けられるというメリットもあり、舞台との相性に左右される部分が大きくなります。

演技に関する教本一覧

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