羽二重とは、よりがない生糸によって平織りし、あと練りの絹織物のことを言います。これは礼服や高級着物の裏地などに使用される織物で、演劇では鬘をかぶるときの下地として使用されています。

演劇において羽二重と言えばかつら下の布のことを指す場合が多いです。

和式の結婚式の際日本髪のかつらを被りますが、被る前頭に巻く布が羽二重です。色は一般的に紫色が多いですが、女性は黒色を使うことが多いようです。舞台で使うものは布に紐が2本付いており、被る人は紙をまとめ上げ別の人が後ろから被せるように装着しなければなりません。

そして紐を頭の廻りに回し、鬢付け油を塗り固定します。羽二重はきつく被り、鬢付け油を多く塗るため頭のかゆみが出たときに掻くことができないのが欠点です。装着するのが難しいようですが、ネットを使用して髪をまとめると装着しやすくなるようです。

最後に、時代劇などを見ていると俳優の方が被っているかつらがまるで本物のように見えたりしますが、裏側には上記のような技術が使われていたり、かゆみを我慢して演技したりしていることを考えるとまた違った見方ができるのではないかと思います。別の角度から演劇を楽しんでみることで意外な一面を発見しましょう。