舞台及び演劇用語である「蹴込み」とは、一言でまとめてしまうと段差です。

そもそも「蹴込み」は建築用語であり、階段の踏み板と踏み板の間にできる垂直の部分や玄関の靴を脱ぐスペースと家に上げるスペースのわずかな立ち上がり部分などを指しています。なかでも歩くとつまづくリスクがあるものが「蹴込み」と呼ばれますが、建築用語としては「補強」の意味が強いです。

舞台や演劇でもほぼ同じですが、「蹴込み」に当てはまる段差の意味がそれぞれで少し異なります。

まず演劇では建築と同じように床や地面に面した垂直の部分を言いますが、劇場と舞台で2種類の使い方があるのです。1つは劇場における使い方で、意味は「二重ステージの前側面」や「縁の下に当たる部分」です。もう1つが道具としての使い方で「屋台や階段の前面や側面の張り物」に使います。つまり劇場としては客席からステージの間における段差も含まれていますが、道具としては張り物としての意味が強いというわけです。

特に張り物は見た目が良く、持ち上げて軽い道具に使われています。

張り物に使用されている素材のほとんどが発砲スチロールや薄いベニヤ板なので当然ですが、そのため演劇や舞台における「蹴込み」に分類される道具は「軽くて見た目が良い」という意味につながっています。

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