ダークナイトシリーズ3部作は、クリストファー・ノーラン監督による新たなバットマンの姿を描いた映画です。

バットマンビギンズ

ダークナイトシリーズの記念すべき第一作となる作品はバットマンビギンズです。バットマンの誕生から、その後活躍していくまでの物語が描かれています。主演はクリスチャン・ベールです。演技派として知られる俳優で、近年ではアカデミー賞を受賞しています。そのクリスチャン・ベールが演じる大富豪のブルース・ウェインが、放浪の果てにラーズ・アル・グールという人物に出会い、そこでヘンリー・デュカードという人物によって鍛えられる姿が丁寧に描かれています。そして、ラーズ・アル・グール率いる影の同盟への参加を求められ、人を殺めることを認めないブルースは葛藤の末、影の同盟から去る決意をします。

そして、執事であるアルフレッドが迎えに来て、故郷であるゴッサムシティへと戻るのです。ゴッサムシティはマフィアがはびこり、汚職警官だらけの街となっていました。そこでブルースは悪をこらしめるため、自分が恐怖を抱いているコウモリをシンボルとして、コスチュームを作成するのです。そして、そのコスチュームを身に纏い、マフィアが麻薬取引をしている現場へと赴き、マフィアを一網打尽にするのです。バットマンが誕生した瞬間です。それから、バットマンはゴッサム警察の中で唯一信頼できる人物として、ジム・ゴードンを選びます。それに加え、幼馴染の検察官であるレイチェルに判事の汚職証拠を提供し、ゴッサムを徐々に良い街へしていこうと努力をします。

この過程の描かれ方もとても丁寧で、話が急に飛んだり、話の進み具合が早すぎたり中だるみをするようなことはありません。しっかりとバットマンが認知されていく様子が描かれています。そして、ヴィランの一人であるスケアクロウが登場し、影の同盟がゴッサムを毒ガスで抹殺しようとしている事実を突き止めます。そして、ヘンリー・デュカードとの再会です。その時にラーズ・アル・グールを名乗ります。

そしてゴッサムの粛清を口にし、実行に移しますが、バットマンによって阻止されます。これがバットマンの誕生を描いたバットマンビギンズです。

ダークナイト

第二作となるのがダークナイトです。そのタイトルの意味は映画の終盤で判明します。新たな敵ジョーカーが現れます。ジョーカーを演じたヒース・レジャーは、以前ジョーカーを演じたジャック・ニコルソンの演技を越えなければならないというプレッシャーがあったそうです。それだけに、完全にジョーカーになりきった迫真の演技を見せてくれます。ジョーカーはあらゆる手を尽くしてバットマンを追い詰めます。そして、正義の象徴と言われているデント検事とレイチェルを拉致し、どちらを救うか選べとバットマンに問いかけるのです。バットマンはレイチェルの元へ、警察はデント検事の元へと向かいましたが、実際は逆でした。

レイチェルがいるはずの倉庫にデント検事がいたのです。そして、レイチェルがいる倉庫に仕掛けられた爆弾が爆発し、レイチェルは帰らぬ人となり、デント検事も半身が大やけどとなる重症を負いました。

そして、レイチェルを失ったデント検事は暴走し、トゥーフェイスとして悪の道に染まってしまうのです。自分をおとしめた汚職警官やマフィアを次々と殺害します。そして、映画の終盤、トゥーフェイスはゴードンの家族を人質にとり、ゴードンや家族を殺害しようとします。そこにバットマンが現れ、トゥーフェイスは死亡し、凶行を止めることが出来たのです。

しかし、正義の象徴であるデント検事が悪に染まったとは公表できず、バットマンがやったとこにしろとバットマンがゴードンに言います。そしてゴードンが発した言葉が「彼は闇の騎士、ダークナイトだ」です。そこでタイトルの意味が分かるという奥深さがあります。

ダークナイトライジング

第三作となるダークナイトライジングは、バットマンを引退したブルースが、自分の指紋が盗まれて破産させられたことをきかっけにバットマンへと復帰する物語です。しかし、この作品では最強の敵と呼ばれるベインが登場します。トム・ハーディの迫真の演技も相まって、ベインの凶悪さがよく表現されています。そして、バットマンはベインと直接対決し敗北します。

敗北後は奈落と呼ばれる監獄で幽閉されていましたが、ブルースは奈落から脱出に成功し、キャットウーマンことセリーナ・カイルの協力を得て、ベインに立ち向かいます。ベインはゴッサムシティに爆弾をセットし、その爆弾のスイッチは市民の誰かが持っているとだけ伝えます。そのスイッチを持っていたのはブルースが信頼していたミランダでした。

実は、ミランダはラーズ・アル・グールの娘であり、ゴッサムを滅ぼすというその遺志を完遂しようとしていたのです。バットマンとセリーナは必死にミランダを止めます。そして爆弾をバットで海の沖まで運び、爆発させたのです。バットマンは死んだと思われていましたが、最後のシーンでブルースとセリーナの2ショットが写ります。そして新たなバットマン伝説を予感させるシーンで映画は終了します。

これがダークナイト3部作です。