映画には色々なジャンルがあって、決まったジャンルの作品ばかりを見る人もいれば、例えば複雑なストーリーの作品をじっくりと見たい、恋愛物や家族ものといった感動的な作品を見て泣きたいといったように、その時々の気分によってどういったタイプのものを見る人もいるでしょう。そんな映画のジャンルとして人気の高いものの一つがアクションで、これまでに膨大な数のアクション映画が世に送り出されていますが、その中でも特に人気の高いシリーズの一つがダイ・ハードです。このシリーズはアクション映画が好きな人はもちろん、気分がもやもやしているから派手なアクションシーンを見てスッキリしたいと思う人に向いていますし、さらにストーリーㇽかなりしっかりしているため、ストーリー重視で映画を見る人にも楽しめるものとなっています。

ダイ・ハードは1988年にスタートして現在までに5作品が制作されており、さらに第6作目の制作が進められているという、長い間映画ファンに愛されてきた大人気シリーズです。最新作が公開される前に、このシリーズを全部見ておきたいと考えた時に気になるのは、どういった順番で観た方が分かりやすいかという点でしょう。シリーズものの映画の中には、後に製作された作品で登場人物の過去のエピソードが描かれることが珍しくないため、時系列に合わせた順番で見た方が、ストーリーがしっかりと理解できる場合があるからです。しかしこのシリーズについては、第1作目から制作された順番で見て行けばいいのです。ストーリーの流れが制作された順番に沿っているため、その順番以外で見てしまうと、むしろ混乱してしまうかも知れません。

そういうことなので、まず最初はシリーズの記念すべき第1作目を見るのが当然オススメです。第1作目には、このシリーズの面白さがたっぷりと詰まっているので、ここでハマることができれば、最新作までずっと興味を持って見続けることができるはずです。この第1作目では、主人公であるジョン・マクレーンというニューヨーク市警の刑事が、別居している奥さんが働いているロサンゼルスの会社の高層ビルで開かれるクリスマスパーティーに招待されるところからスタートします。そこで奥さんとモメてしまった彼が一人でトイレにいる間に、そのビルはテロリストたちに占拠されてしまい、彼は一人だけでテロリストと戦うことになるのです。

そういった緊迫した展開の中で、タフな主人公による派手なアクションが連発されてみる人を飽きさせません。またマクレーンとテロリストとの駆け引きや、刻一刻と変化していく状況、ちりばめられた伏線が見事に回収される大変練られたストーリーなどにより、この第1作目はアクション映画界における金字塔を打ち立てた傑作だと言えます。個人的な話となりますが、私がこれまでの人生で1,000本以上の映画を見てきた中で、特に好きなアクション映画は何かと言われるとこの第1作目を挙げるほど、とても面白くて大好きな作品です。

次に見ることになる第2作目では、翌年のクリスマスのワシントン・ダレス国際空港が舞台となります。マクレーンは関係が改善していた奥さんが飛行機で到着するのを待っていたのですが、そこでもまたテロリストの襲撃が起こり、飛行機の管制システムを占拠されてしまいます。マクレーンは奥さんの乗る飛行機を守るためもあり、飛行機事故を故意に引き起こすと脅しをかけて来たテロリストと戦うことになります。この第2作目も、意外な展開でハラハラさせられる名作だと言えるでしょう。

次の第3作目では奥さんとの関係が悪化して、飲んだくれになってしまっているマクレーンの姿が描かれます。ニューヨークのどこかに強力な爆弾を仕掛けたテロリストが、そんな彼に対して色々と命令を下してきて、彼は偶然相棒となった黒人男性とともに街中を駆け回ることになるのですが、そこには意外な陰謀が隠されていて、というのがあらすじです。前の2作でいい感じになっていた奥さんとの関係が悪くなったという点で、その後の作品に続く大きな流れを作ったのがこの第3作目だと言えます。

第4作目ではついに奥さんと離婚してしまい、子どもたちとも疎遠となってしまっているマクレーンが、大規模なサイバーテロを引き起こすテロリストと戦うことになります。マクレーンとテロリストの人質になってしまう娘との関係を描いているという点も、これまでにはなかった要素なので興味深いですし、サイバーテロという現代的な犯罪が登場するということで、この第4作目は時代の流れを強く感じさせると言えるでしょう。

そして現時点での最新作である第5作目では、第1作目ではほんの子供だったマクレーンの息子がCIAに入っており、その彼が任務のために潜入していたロシアで拘束されたことが物語のきっかけとなります。息子に会いにマクレーンもロシアに向かい、そこで親子が大きな陰謀に巻き込まれ、強力して立ち向かうことになります。この第5作では、親子で敵に立ち向かうという点が特徴的で、長いシリーズを見て来たファンにはとても興味深いものと言えるでしょう。