ナナマルサンバツというアニメをご存じでしょうか?

ナナマルサンバツは、高校生のクイズのアニメなのですが、深夜放送の為、起きていられない時は、動画サイトなどで視聴する事ができます。物語がとても興味深く面白いので、楽しんで見ています。

そのアニメのキャラクターの声の吹き替えで、プロの声優さんが殆ど主要キャラクターの声の吹き替えを務める中、女優の川島海荷さんが声の出演を務めているキャラクターがいます。

主人公の、深見真理というキャラクターの声を担当しています。女優さんが声優さんとして吹き替えを行うのは、今はそう珍しい事ではありません。むしろ、声のイメージが合っているからと、制作監督さんから直接オファーがある場合が殆どのようです。

プロの声優さんでも出せない、女優さんならではの味が何かあるのでしょうね。私もそう思って視聴していたのですが、どうも、何か違和感がどうしてもあるのです。

なぜだろう、と不思議でしたが、それは、川島海荷さんが他の声優さんに比べ、非常に棒読みであるという点だという事に気づきました。

違和感を感じるのも、そのはずです。

プロの中に、一人だけ業種の違う方がいらっしゃるのですから。

しかし、この深見真理というキャラクター性を考慮すると、なんだか声質的にはしっくりくる気もします。これで棒読みじゃなければ、もっと完璧な面白さがあったのかな、と少し残念な思いはしますが、監督が決めた事なので、視聴者側からすると、何も言えません。

川島海荷さんが持っている独特の優しい雰囲気が、その声の中に滲み出ていました。深見真理も、優しくも厳しい性格なので、声は合っていると言えば合っています。川島さんは、朝の情報番組でMCもしてらっしゃいますし、最近女優業からその幅を広げている方なので、とても楽しみにしていましたが、苦手な部類なのかな、と感じてしまいました。

演技力がある女優さんだからこその演技ができていると期待しすぎてしまったのかもしれません。

しかし、その深見真理の独特の雰囲気を、良くとらえているな、という気はしました。俳優さんが声優業を務めるのは、有名なのはジブリなどのアニメ映画ですよね。ナナマルサンバツはレギュラー放送のアニメなので、そこにも物珍しさを感じました。

私は原作を読んでいないので何とも言えない部分もあるのですが、ひょっとしたら、このような棒読み的なキャラクターなのかも知れません。アニメを視聴する限りの彼女は、非常におっとりとした性格ではありますが、クイズになると目の色が変わり、自分にも他人にも厳しくなる女の子です。

その厳しい部分のキャラクター性が、少し欠けている気がしました。

でも、みんながみんなプロで構成されている出来上がった完璧なアニメよりも、その個性を重んじているように感じて、私個人としては声の出演者も含め、好きなアニメですね。

このナナマルサンバツは、声優をバイトで募集していたようです。

タウンワークに普通にバイト情報として掲載されていたようで、アニメとしては異例なのでは、と感じました。ここから幅を広げていく方ももちろんいらっしゃるでしょうが、このアニメのお仕事のみでの募集となっていました。バイトでアニメの声の出演ができるなんて、ものすごく貴重な経験ですよね。
なかなかこのような募集をするアニメはないですから。

そしてなんと日給は3万円!

これは人気の高いバイトだった事でしょう。

しかもこのようなバイトでオーデイションを受けられるとあれば、その道に進みたい方ばかりが応募するでしょうから、当然その演技の質も高くなってくる事は安易に予測がつきます。

ひょっとしたら、そのバイトの方の方が、川島さんよりも演技はうまいかもしれません。

しかし、彼女には彼女にしか出せない雰囲気があるからこそ、オファーを受けたのでしょう。一般公募をかける前から川島海荷さんは深見真理役、と決まっていたようですから。

ただ、そのように公募して集まったオーデイションを受ける方に関しては、棒読みではもちろん受からないと思うので、それなりの声の演技力というものが必要になるでしょう。

声だけの演技は、体を使って全身で表現する俳優の演技とは全く別物です。声のみで全ての感情やそのキャラクターを表現しなければなりません。なので、全身を使って演技する事に慣れている俳優さんは、勝手が違う分、苦労されるのかも知れません。

感情の起伏や表現は乏しくても、そのキャラクターに声質が合っていれば、あとの演技は自然とついてくるもののように感じます。

川島海荷さんの棒読みも、放映を重ねていく毎に良くなるのではないでしょうか。

それを少しだけ期待したい気持ちの自分がいます。

でも、女優さんが声だけの出演をするなんて、本当に大変な事でしょうね。

今回は一般公募の素人さんも募集していたようですから、そんなにプロ性は求めていないのかも知れません。ただ、川島海荷さんに関しては、もったいないな、と思う気持ちと、回を重ねる毎の成長を期待しています。